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復興のランドスケープNo. 10震災遺構公園「震災メモリアルパーク中の浜」の活用

櫻庭祐輔(環境省東北地方環境事務所宮古自然保護官事務所)

1.震災メモリアルパーク中の浜

三陸復興国立公園「震災メモリアルパーク中の浜」(英語表記「Tsunami Memorial Park NAKANOHAMA」)は,自然の脅威や震災の記憶を後世に伝える場として2014年5 月24 日に開園した。東日本大震災前,中の浜は海岸部に隣接する緑豊かなキャンプ場であった。2011 年3 月11 日,中の浜には15 mを超える津波が押し寄せ,キャンプ場の施設やみどり豊かな森が失われた。震災メモリアルパーク中の浜は,被災地で最初に開園する,被災した施設を被災したときのままに見せる「震災遺構」の公園である。

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なお,この記事は,ランドスケープ研究第78巻3号(295ページ)に掲載されたものです。