中川 春菜(環境省)
彼の旅はこうして始まった。
『八戸へ向かう夜行バスの中では,どんなことをしようなんて考えず,もう色んな人に話しかけて出会いをいっぱい作ろう。そしたら何かが生まれるだろう。そう考えていました。僕は美食家でもないし,小説家でもないし,東北に詳しいわけでもない。だけど,色んな人と出会ってしゃべって同じ時間を過ごすことはできる。そう信じて高速バスの寝れない夜を過ごしました。とうとう僕のロングトレイル歩きが始まります…。』
彼の名は後藤駿介。みちのく潮風トレイル(当時はまだ東北海岸トレイル(仮称)と呼んでいましたが)の踏破モニターとして,青森県八戸市の蕪島から福島県相馬市の松川浦まで歩くことになった大学生である。
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なお,この記事は,ランドスケープ研究第77巻2号(162から163ページ)に掲載されたものです。