西崎　友美（千葉大学大学院園芸学研究科）

美しい自然と都市が一体となったシアトル。20世紀初め、オルムステッド・ブラザーズ事務所が”Park and Boulevard System”を構想し、現在の緑地計画の礎をつくった。それは、ゴールドラッシュの恩恵を受けてグリッド状の開発が進められる時代に、未開発の森林地区や眺望がきく場所をいち早く取得し、市民のための場所とすることを主張するものだった。それから一世紀を経た現在、まさに都市の最も美しい場所が公園となっている。そして、それら公園と同じ存在感を持った緑豊かな墓地がここシアトルにはある。

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